毎年、株式会社リクルート住まいカンパニーから発表されている、その地域に居住している人を対象に実施したWEBアンケート形式による「みんなが選んだ住みたい街ランキング」。テレビや雑誌でも紹介されているので皆さんご存知かと思います。

その「みんなが選んだ住みたい街ランキング」の関東版で、毎年上位に入っているのが「恵比寿」です。2017年版は、惜しくも1位が吉祥寺、2位が恵比寿となりましたが、それでも人気居住エリアとしては不動の地位を保っています。

そこで、今回は恵比寿エリアが「みんなが選んだ住みたい街ランキング」で毎年上位になる理由について、独自目線でご紹介していきます。

都内で抜群のアクセスがいい街・恵比寿

恵比寿からのアクセスは選べるぐらい路線があります。JR山手線、埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ日比谷線の4つの路線が通っていて、品川まで約10分、新宿まで約７分、東京駅まで約22分です。東京都で最も昼間人口が多い千代田区までも約30分あれば行くことが可能な距離となっています。

ちなみに、渋谷までは自転車なら10分程、高級住宅やファッショナブルなイメージが強い代官山へも目と鼻の先です。

毎日の必ず通わないといけない仕事場への通勤時間は出来れば短時間で済ませたいのが一般的な見解です。電車の中で仮眠を取る方も多いのですが、東京都では乗車率が高い線も多いため必ずしも座って仮眠が取れるとは言えない状況です。

実際に総務省の統計によると通勤時間が最も長い県神奈川県（約40分）は、47都道府県中最下位というデータが出ています。同様に都内近郊の埼玉県が43位、千葉県が44位という結果になっています。
（参照：http://www.stat.go.jp/data/shakai/2016/rank/index.htm）

通勤時間が長いとどうしても睡眠時間を削るという方法を取る場合が多いようです。

恵比寿の家賃相場

1Ｒ　12万円　1Ｋ　12.5万円　（ライフルホームズ調べ）

東京都の家賃相場の平均が8万ということからも、恵比寿エリアは少し高めの相場です。

治安が良く女性からも人気の恵比寿

恵比寿は駅付近は飲食店なども多く少しにぎわいのある街ですが、少し中に入れば閑静な住宅街となっています。

また、恵比寿が人気の理由は女性が多い街なのです。東京都の男女比の比率は約５０パーセントずつなのですが、恵比寿に関しては女性が51.9%(平成27年国勢調査より）と少し多くなっています。なお、女性が多い街というのは、治安が比較的良いと言われています。

なぜなら、賃貸物件においては入居審査が行われます。年収÷12か月の3割程度が少し厳しめの入居審査となります。つまり年収500万の方でしたら（500÷12）×0.3＝12.5（万円）となります。

そのため、一般的な年収400万円の方でも恵比寿の家賃相場でみると入居審査に落ちる可能性があるということになります。必ずしも年収と犯罪が結びついているわけではないのですが、不定期就労者が多い場所に女性は住みたくないというのが本音なのです。

飲食店のメッカとも言える恵比須の街

オシャレなイメージとは裏腹に実は粉ものの激戦地です。ラーメン屋さん、「AFURI」は女性にも人気でさっぱりとした味わいの柚子塩、つけ麺などもあります。また、行列のできるうどん屋さん「うどん山長」大阪黒門市場の鰹節問屋のだしがベースの本格的なうどん屋さんです。

穴場のオススメカフェ

「マザーアースカフェ」

イタリアンのお店で「星付の本場のイタリアンで10年も修業してきた」と聞くとお高いイメージがあると考えるのですが、今回紹介するカフェは実はランチで2,000円以内で食べる事のできるマザーアースカフェです。

マザーアースという「母なる大地」というお店の名前通りに自然農法の有機野菜を使い、自家製パンも普通の食パンなどと比べて鉄分や亜鉛も２倍含まれている全粒粉のパンを提供されています、また、デザートに関しても白砂糖を使わないというこだわりようです。

内装に関しても木の暖かみを感じさせるテーブルや、照明も暖色灯をベースとして天井、壁の至るところに草木が配されているのが非常に女性からもウケがいいようです。

「アクイーユ　恵比寿店」

東京という飲食店の激戦地の中でもパンケーキが最もおいしいと噂をされているカフェアクイーユ、実際に全国パンケーキランキング１位に輝いた実績を持っています。パンケーキだけでも12種類もあり、食後のデザート感覚で注文すると食べきれない程のボリュームがあります。もちろんパンケーキだけではなく、パスタ、グラタン、プレートのランチも提供しています。

なぜ恵比寿の飲食店に外れが少ないのか？

恵比寿の飲食店がスベラナイ理由は端的に飲食店激戦地なので舌の肥えたお客さんを満足して頂くには宣伝ではなく、口コミされるようなお店しか残っていかないからです。そのため、売れない飲食店はなくなり美味しい老舗が残っていくという構図になっています。

恵比寿の人気スポット

「恵比寿ガーデンプレイス」

ロケ地で絵になる程の人気スポット恵比寿ガーデンプレイスでは、週末でも多くの方が集まる人気の複合商業施設です。レンガ調で暖色の建物は外国の洋館を思わせる佇まいで、恵比寿がオシャレな街として女性から人気がある理由が分かります。

また、デートスポットとしても有名で、恵比寿ガーデンプレイスのクリスマスが近づくと世界でも最大級のバカラシャンデリアのライトアップがされます。この幻想的なシャンデリアを眺めながら恋人と過ごせるクリスマスは素敵なものになるでしょうね。なお、バカラというとブランドとしても確立されていて、百貨店においてもフルートグラスが１脚２万円するぐらいの高級品です。

一般的に都会から離れると朝市を行っている風景を見かける事もあると思いますが、実は恵比寿ガーデンプレイスにおいても日曜市となるYEBISUマルシェが開催されています。地域の特産品はあまり恵比寿では見かける事が少ないのですが、北は北海道から九州地方の特産品、加工品が色とりどりに並べられています。

「エビスビール記念館」

サッポロビールの中でもブランドのあるエビスビールですが、エビスビール記念館ではビールの生誕から現在までの歴史を見学無料で回る事ができます。

また、こちらでは、エビスビールのテイスティングも行っており、時期により提供されるビールは違うのですが、エビス、琥珀エビスの２種類が大人は500円で飲む事ができます。

エビスビール祈念館　開館時間　11：00～19：00（入館は18：30まで）

「代官山Ｔ-ＳＩＴＥ」

TSUTAYAというとCD、書籍を置いてあるレンタルショップというイメージが強いのですが、代官山の『蔦屋書店』は一味違います。

こちらは、外観が白のＴの文字で設計されていて、看板となる文字も代官山のイメージに合うように漢字表記となっています。設計された方も世界的にも名を馳せている伊藤豊雄建築設計事務所出身の方が手掛けているため、ファサードが非常に斬新ながらお洒落です。

また、スターバックスと繋がっているため、何時間もカフェで読書という事も可能なのです。

まとめ

恵比寿という街が女性から人気のスポットであり、毎年上位にランクインするのには、交通アクセスがいいだけでなく、大人から人気のスポットが多い事が要因となっているようです。

休日にショッピングだけではなく、恵比寿という大人の街に是非出かけてみてはいかがでしょうか？

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